餃子に「ひだ」があるのはなぜ?【後編】
2009年 03月 24日
実際に作ってみたところ、
中に包む具の量はひだのある無しに関わらずほぼ同じ。
そして意外なことに
「ひだ無し」の方が早く作れそうという予想は外れていたことが判明した。
実は餃子の皮どうしって
ギュッと押し付けあわないとなかなかくっつかない。
「ひだ無し」の場合はフチが多くなる分
力を込める作業が増えるため、
所要時間は普通に餃子を包むのとあまり変わらない。
包み終わったものをフライパンに敷きつめて、イッキに焼く。
しかし餃子が「立たない」のでイマイチのフィット感。
一度に焼ける数も少ないような。普通の餃子よりちょっとやりにくい。。。
焼き上がった「ひだ有り」「無し」を食べ比べてみたところ、
「ひだ無し」には次の欠点もあることがわかった。
・フチの部分がフライパンに触れないので焼けない。
・隣の餃子と接する面積が大きいので、時間が経つとべったりくっついてしまう。
(皮が破れちゃった…→)
餃子の皮が破れるなんて言語道断!と思っている私にとって
2つ目の欠点は不快なものだった。まあ、ひだがあってもくっつくけど。
しかし私たちはこれら以上に重要な、最大の欠点を発見した。
それは、
いまいち食欲がそそられないことだった。
結局のところ、餃子にひだがあろうが無かろうが、
物理的にはあまり変わらない。
けれどメンタル的な部分で、おいしさに大きな違いを感じてしまったのだ。
「ひだ」が生む、目に訴えてくるような立体感が大事なのか。
それとも「パブロフの犬」的に「おいしい餃子はかくあるべき」というのが刷り込まれてしまっているのか。
「ひだ付き」の方が頬張りたくなるから、という結論に至った。
ところで、実は今回のひだ無し餃子研究会の最中、
私は新たな疑問に直面した。
それは
なぜ餃子の盛り付けは『焼き面』が上なのか。
というものだった…
>>3/25(水)に続く